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『ちいさなハチドリのちいさないってき』

たまには、絵本のお話をしましょう。

南アメリカの先住民に伝わる物語、ちいさなハチドリの話です。
研修で伺った時にお伝えした企業さまも、
まだお伝えできていない企業様も
研修のテーマをその時々の状況によって選ぶので
伝えた、伝えてないはまちまちだと思いますが、
今日は、思うところあって選びました。

まず、絵本のお話です。

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ハチドリは、他の動物たちと森にすんでいます。
ある日、雷が森に落ちて、一気に燃え広がり、
みんなが暮らす森は火の海となったのです。
みんなは避難しましたが、はちどりは違う。
小さなくちばしで、川の水を1滴1滴運び、
燃え盛る火を消そうとしています。
それを見て、ほかの動物たちは、
「あんなすこしの水で火事が消えるはずないよ」
「そんなちいさな一滴で、何を消すんだよ」
「変わっているな」
できるはずがない!とただ眺めるだけです。
それでもはちどりは、何度も何度も繰り返し森の火を消そうとします。
自分が痛みながらも何度も何度も。

そして、ハチドリは言います。
「ぼくは いま じぶんが できることを しているのさ」。
ハッとしたみんなもそれぞれの方法で水をすくって運ぶびます。
何度も何度も。
自分の持てるだけの水を運びました。
やがて・・・とうとう火事は消えました。
それは、途中で降ってきた雨のおかげかもしれませんが・・・・

『ちいさなハチドリのちいさな いってき』

企画・原案: はしづめ ちよこ
絵 : ウノサワ ケイスケ
出版社: イマジネイション ・プラス
発 行:2022年
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多くの場合、
一滴一滴と運ぶハチドリの勇気ある行動について読み解きます。
ハチドリのように小さな一滴を繰り返す・・
このことについても大きな意味を持っていますが、

もう一つのメッセージとして、
私は、「マネジメント」とは何だ!が描かれた物語だと捉えています。

ハチドリは、多くの仲間の気持ちをまとめました。それは、
みんなが、それぞれになんとかしなければ!というきっかけになりました。

ハチドリの「なんとかしなければ」は、
みんなの「なんとかしなければ」に変えることができた!

ここに大きな意味があるのです。
いつもお話している「全員でマネジメント」とは、
「全員がなんとかかんとかするように考えて行動する」であり、
「全員参加の仕事にする」
「全員が主体的に考え行動する」という意味。

動物たちが、目標に向かって行動する。
ここに学ぶべきことがあると考えています。

それは、自分に関係のないしごとでしょうか?
考えてみましょう。
そして、誰かがハリドリになってくれるだろうより、
うまくできないかもしれないけれど、
これなら、コツコツできる!と自ら率先して行動してみよう!
と、考えることもできると思います。

私の持っている、この絵本の帯には、次のような言葉が書かれています。


「ちいさなちから」だって
「おおきなちから」にむかっていけるのです。


今や小学生が考えたアイディアが商品化される時代。
こどもが考えたものだからなんて思う人は少ないはず。

「どうやったら?もっとよくなる?」

をチームで考えてみましょう。

Posted in 寄り添っていこう!2021年9月~

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