「絵本探求ゼミ第1期-第1回講座に参加して」
前回のブログからの続きです。
絵本がマネジメントの分野でも効果的なツールだと気づき、
多様な業界、あらゆる層に、コミュニケーション研修で10年ほど用い、
それを体系立てて作った、企業内で自走するプログラム「キラキラ社員のプログラム」。
ここに至るベースとなったのは
ホスピタリティ論、コミュニケーション学などの、マネジメントの原則。
その喩えとして、絵本を用いたことでした。
そして、今、
絵本論を学ぶことにより、
マネジメントの原則を読み解くテクストとして、
なんて最適なものだろう!と広がりを感じています。
さて、
その絵本論。
誰に学ぶか?
誰と学ぶか?
ここを大切に思っている私は、
現・東洋大学 文学部国際文化コミュニケーション学科准教授の竹内美紀さんに、
この春から学ぶことを決めて、
出席率最悪の状態で、録画受講と最初から決め込みながらも、
勉強をさせていただいています。
竹内先生については、後日詳しく書きますが、
ご自身の職歴、経歴尾、そして、児童文学の専門家というだけでなく、
日ごろのかかわりの中で、尊敬してやまない方です。
学び場をともにするのは、約20名の受講生。
絵本を仕事にしている人。
絵本をこどもたちとつなぐ活動をしている人。
もちろん、絵本に初めて触れる人。
朗読のプロ。
幼児教育のプロ。
こうした、心の豊かなそして素敵な女性たちと共に
初心に戻って学んでいます。
第1回目は録画受講。
絵本の定義
絵本論
絵と言葉の関係Zoomのブレイクアウトを用いてチームごとに理解を深めます。
私は録画。
なので、後日、チームのリーダーにフォローを求めました。
私たちのチーム4のリーダーは、
札幌で幼稚園・保育園・認定こども園を4園持つ、北邦学園の理事長。
絵本も専門者として、個人活動もされつつも、
経営者としてマネジメント力に優れた人です。
そして、実は、北邦学園の中の一つの園に、
キラキラ社員のプログラムも導入いただいているというご縁もあります。
第1回の講座で、印象的だったのは
絵本の定義。
言葉も絵も「読む」=絵本のテクスト。
これは、私がプログラムにおいて最も大切にした部分ですが、
難解だったキラキラのセカンドレッスンのプログラムを制作中に
大きなヒントとなった言葉でもありました。
それはどういうことかというと、
ちょうど、25冊目、プログラム25番目のプログラム最終章に選んだ絵本の産みの苦しさを味わっていたころ、
私は一冊の本に出合います。
著者出口治明さんの『教養は児童書に学べ』
出口さんは、日本生命からライフネット生命を上げた方で、
その読書脳、読書量のすごさでも、とても有名な方です。
ちょうど、大分県別府市にあるアジア太平洋立命館大学の学長に就任なさった直後。
藁をもすがる気持ちでご連絡したのです。
なんと、快く訪問に応じていただくことができ、
その絵本を手に、プログラムについての意見を求めたときに
教えていただいたヒントでした。
私は、マネジメントの中に絵本を用いていることに
絵本の専門家への多少の引け目を感じていましたが、
このヒントによって、自信を得たことを思い出しました。
つながった!
この第1回の勢いのまま、
2回目の受講へと続いていきます。
そして、このゼミの自己紹介のための一冊に選んだのは
絵も文もいつも壮大な気持ちにしてくれる
『ことりをすきになった山』でした。