ハイブリットの車を運転して、
耳からの情報が弱くなると、
運転の注意が変わってくることに気がついた。
例えば、駐車場でこどもが後ろからきた車に気がつかず・・・とか、
幅の狭い車道で、お年寄りが気がつかず・・・とか、
ガソリン車のエンジン音や、
ウィンカーのカチカチという音や、
いかに、耳からの情報って運転に必要なのかってことに気がついたのです。
視覚障害者の就労支援を行っている法人へ
マナー研修としてご縁をいただいてから数年。
彼らたちは視覚の情報を制限されているので、
その分、五感の他の部分が強かったりします。
例えば、書かなくても耳からだけの情報だけで、
覚えることができること、
触感が研ぎ澄まされていて、触れる事で見える事など、
どこかが弱れば、
どこかが強化される。
ちゃんと、上手く出来ています。
でも、老い・・・・は、
歳と共に、あらゆる機能が低下していきます。
目も、耳も、触感だってきっと鈍っているはず。
味覚も落ちてくるし、
においも鈍感になってくるでしょう。
でも、心の垢だけはたまっていく。
どうせなら、心の穢れもなくなってほしいものです。
そして、
あらゆる五感に頼らず、心も穏やかでとらわれず生きていきたいと、
ハイブリットで弱くなった音による情報をいかに頼りにしてこれまで
運転してきたかを、振り返ったのです。
般若心経
「無眼耳鼻舌身意 無色聲香味触法 無眼界乃至無意識界」