ウーヴルの建物にはシンボルツリーがあって、
暑い日は、強い日差しから守ってくれて、
雨の日は、傘のように守ってくれて、
風の音を聞かせてくれたり、
季節を知らせてくれたり、
大好きなシンボルツリーでした。が、
昨日の朝、出勤すると、ばっさり枝が切られて。。。
あれだけあった、枝も全部なく、
手も足も、さらに呼吸するための葉っぱまで何にもなくて、
悲しすぎる姿になっていました。
誰が・・・
家族が業者に頼んで。。。
なぜなら根を張りすぎて、たしかに駐車場のコンクリートに影響はでていたの。
この惨劇に、
つくづく「感性の違い」を感じています。
そして、こうした感性の違いに起こる心のざわめきに向き合うといいのか、偶然手にした「日本講演新聞」の中から、学ぶことができました。
それを今日はシェアしますね。
まず、(株)日本生物科学、(株)日本菌学研究所の社長で、文筆家の執行草舟先生のお話についての記事から。
森羅万象、生物万物の霊長といわれる「人間」が最も偉大だと思われていたが実は違っていた。執行先生は、その人間の存在をたらしめ、命を支配している生物、一番偉大な被造物は「菌」と。
その生物学的に大先輩であり、あらゆる自然現象に存在する菌。
その中で、人は、人間に有益なものを「善玉菌」、有害なものを「悪玉菌」と呼んでいる。
さらに、腸内の善玉菌と悪玉菌の理想的な割合2対1。善玉菌が全体の20%、悪玉菌は10%。どちらでもない日和見菌が70%。
このバランスが崩れ、悪玉菌がいなくなってしまうと善玉菌が全く働かなくなってしまうし、食べ物の消火吸収力も激減する。健康維持に必要な栄養だって取れなくなってしまう。
言ってみると
悪玉菌がいてこそ、善玉菌が正しく働き健康を維持している。。。と
記事を書いた「日本講演新聞」の魂の編集長水谷もりひとさんが綴っていらっしゃいます。
さらに、
生まれたばかりの赤ん坊の腸内環境は100%善玉菌らしく、
ばい菌だらけの地球に生まれた以上、免疫力がないと生きていけない。
だから、スキンシップなどを通して家族みんなからばい菌をもらって免疫力を獲得する。その過程で菌に対する反応がでて病院に駆けつける。
人間の乳児期の宿命で、ワクチンは免疫をつけさせるもの。
そこから、執行先生は
「心にも毒が必要だ」というのですって。
ここからが、私の琴線にふれたところです。
日本講演新聞には次のように続いています。
たとえば、現代人が感じるストレスの大半は、自分の思い通りにならないことに対する精神の免疫力の低さが原因だ。
だから、肉体の免疫力のために ばい菌のような毒が必要なように、心にも同じ理由で「毒」が必要なのだ。
「その毒は昔、家庭の中にたくさんあった」と執行さんは言う。怖い親父とか、厳しい祖母とか。自分の思い通りにならないなんて当たり前だった。イヤなことは大概我慢するしかなかった。そうやって大人になると、自分に合わない人や自分を嫌う人がいて当たり前だと思えるし、そんなことでいちいちイライラしない。
日本講演新聞2973号 社説から
クオリティの高い人生に「嫌なこと」という「毒」は絶対に必要なのだ。何事もバランスである。
昔は・・・と言われると反発してしまう私がいますが、
◎自分に合わない人や自分を嫌う人がいて当たり前だと思えるし、そんなことでいちいちイライラしない。
◎クオリティの高い人生に「嫌なこと」という「毒」は絶対に必要なのだ。何事もバランスである。
ほんと、そう!そうだった!!
感性の違いくらいなんてことはない!
そして、禅宗の僧である一休さんから
「本来も なきいにしえの 我なれば
死にゆくかたも なにもかもなし」
~「怒り」は、自分の平和を自分で傷つける~
そうそう、感性の合わない人もいてこそ、
私の感性が際立つ。
菌じゃないから、いい人とか悪い人とかいうつもりもありませんが、
あ~~また、トレーニングさせられたんだな~~と受け止めることにしました。
今、心が痛んでいるんだな~と自分をまず、よしよしして、
相まみることのない感性の違いのことで、自分で傷つけるのはやめようと、思いました。
みなさんの中にも同じようなことがあった時、
思い出してね。
菌の話。