千葉市美術館を訪れて・・・
絵本はここから始まった−ウォルター・クレインの本の仕事
絵本にある仕事術については、語ることができても、
絵本がどうやって出来たのか、その歴史については
知らないことばかり。
私の認識では、
宗教画などの挿絵から始まったのでは?という認識があったけれど、
今回の展覧会のポイントは、
子ども向け・・・トイ・ブックとしてのもの。
常々、海外絵本は、きちんとこどものために書き下ろされている丁寧さに感動していましたが、
それ以上のものがありました。
つまり、絵本は、油絵、水彩画、木版画、リトグラフ、エッチング・・・の技法を用い、しっかりと絵画としての独立した地位を持っているということ。
そして、そこには、丁寧に描写された真実の時代背景があるのです。
その地位を確立させた人!がウォールター・クレイン。
子ども用でなく、芸術として確立させたからこそ、
今のこの絵本があるのだと思うと、震える気持ちでした。
そして、それを本気で研究し、今回の展覧会を企画した人がいるということ、それにも、感動しました。
絵本に学ぶ仕事術は少し絵本を見る角度を変えただけ。
日常に置き換えて考えるだけ。
お近くのかたはぜひ足を運んでください。
価値はあります。
本物は、力強いです。