この記事の目次
【今回のテーマ】 理解は聞き手の中で起きている
朝礼絵本×マネジメント、第3冊目。
「ちゃんと伝えたはずなのに、なぜか伝わらない」職場で、そんな違和感を感じたことはありませんか。
私たちは、言葉を尽くせば分かり合えると思いがちです。人はそれぞれの経験や価値観を通して話を聞いています。
だから、同じ言葉でも受け取られ方は違ってしまう。理解は、話した側ではなく、聞き手の中で起きている。
今日はこの視点から、朝礼で育てたい「伝えるより聞く」という姿勢を、伝言ゲームの絵本とともに考えてみましょう。
今日のマネジメントコンセプト
伝えるより聞く
理解は、聞き手の中で起きている(踊る捜査線風に~)
今日は、伝言ゲームから学びます。
「伝えたいことがちゃんと伝わらないのはなぜ?」
この問いを解決するためのマネジメントコンセプトを
チームで共通認識して、
よりよい意思疎通のための、朝礼絵本を紹介します。

「ちゃんと伝わらないのはなぜでしょう~」
人には知識を自分の体験を通して蓄積してきたことをベースに、
聞いているから・・・
この方向で考えたマネジメントコンセプトは
伝えるより聞く
理解は、聞き手の中で起きている
聞き手の中にあるのは、自分だけのパラダイム。捉え方の枠組みです。
パラダイムを、言い換えると
色眼鏡、思い込み、囚われ、ラベリング、バイアス、レッテル
先入観、固定概念、偏見、決めつけ・・・
こんな表現でも伝わりそうです。
私たちは、この受け止め方を通して相手の話を聞いています。
自分の範疇にないことは、聞けないとでもいうか。。。
このように言うと、人のせいに聞こえても困るのですが、
自分都合で聞いているのは、意図してわざとそうしている場合だけでなく、
ほとんどが、自分で意識することなくそうしてしまっています。
誰もが、自分の捉え方の癖があって、
「真っ白な気持ちで聞きます」という言葉があるように、
伝えるより聞く方が実は難しいのです。

では、どうやったら、正確に伝わるのでしょうか?
それは、
一つには、自分はどんな風に聞くのかを知ることであり、
相手はどんな風に受け止める傾向にあるのかを知ること。
そのために、
人はパラダイムを通して聞くということを知っておくほうがいいと思っています。
それは自分を含めて誰もがそうだと思うと、
伝わらないからこそ、伝えてますに変換しやすくて、
自分も相手も責めなくてすみます。
対話を惜しまず、相手の関心をちゃんと受け止める。
理解と、対話が必要です。
そこで、朝礼絵本×マネジメントの登場です。

二つ目は、自分流パラダイムを、原則に基づくパラダイムに置き換えること。
原則とは、時代や言語の違いなどを超えて、
普遍的で根本的な法則で、
誰もが豊かで幸せに生きるためにあるべき指針。
組織には、理念やクレドという形で原則が存在し、
信頼関係のあるコミュニティでは、道徳とか礼儀など、
人としてあるべき姿として存在してます。
自分がこれまで信じてきた思考の習慣パラダイム。
この自分だけのパラダイムに不具合が生じれは、変えたらいい。
しかし一朝一夕には変わりません。
原則を学び、新しい体験としてシフトしていく必要があります。
人それぞれ通ってきた人生の中で、
自分を守るために身に着けたあらゆるパラダイムをシフトするために、
新しい知見を取り入れるのです。
それが、マネジメントを学ぶ意味で、
強制的に、さらに威圧的に学びたくないからこそ、
気付いていく機会を提供していくことが必要だと考えて、
この朝礼絵本×マネジメントをお届けしています。

コンセプトに響き合う絵本
今日の絵本はこちらです。
出版社のホームページから引用
ボストングローブ・ホーンブック賞、コールデコット賞受賞者である、アメリカのベストセラー作家、マック・バーネットがうみだした、機知に富んだ、ユーモアたっぷりの絵本。 お母さん鳥は、小さなピーターへ伝言を送りますが、つぎつぎと鳥たちが伝えていくのは、自分勝手でちんぷんかんぷんなことばかり。 さあ、ピーターは、夜ごはんの時間に、家に帰ることができるでしょうか。 子どもたちが大好きな「伝言ゲーム」の楽しさが、そのまま絵本になっていて、読みきかせにもぴったりです。
(出版社のホームページから引用)

『でんごんでーす』
文: マック・バーネット / 絵: ジェン・カラーチー / 訳: 林 木林
物語の舞台は電線の上。
ハトのお母さんの
「そろそろ ばんごはんだからかっておいで」というメッセージを届けるために、
ハト、オウム、インコ、ダチョウ、ペリカン、カモ、カラス、ふくろうなど、
電線の上の鳥たちが次々に伝言していくというストーリー。
実際にはとまるはずのない鳥たちのシルエットが並ぶ、印象的な見開きの街並みの絵をみただけで、もうワクワクの絵本です。
最初にメッセージを受け取った赤い鳥は、
「そろそろ ばんごはんだから ええっと……ホームランをうって、はやくかえっておいで」と伝えました。
なぜなら、その鳥はきっと野球が好きだから‥と読めます。
次の鳥は
「ひこうきにのってかえっておいで」伝えました。
その鳥はフライトキャップをかぶっています。
小さなピーターへ伝言を送りますが、つぎつぎと鳥たちが伝えていくのは、自分勝手でちんぷんかんぷんなことばかり。
この調子で、
いろんな鳥の伝言が続いていきます。
さてさて、ちゃんと届くかな?
伝わり方に、「まるで‥」と、自分たちのことを俯瞰してみることができるのです。
ぜひ絵本を通してみてください。
今日の問い
「同じようなこと、仕事の中にある?」
今日は、ただ一つ。この問いはいかがでしょう。
絵本×マネジメントの用い方
朝礼絵本×マネジメントの方法。
ここで詳しくご覧いただけます。
今日の絵本は、とても読みやすいもの。
絵をみせながら読んで、意見交換。
この絵本から「職場あるある」を探していきましょう。
課題の見える化を共通認識することが、マネジメントの始まりです。
まとめ
今日のマネジメントコンセプトは、
「理解は、聞き手の中で起きている。」でした。
伝言ゲームの絵本が教えてくれるのは、
「ちゃんと伝えようとしていなかった」という話ではありません。
むしろ、誰もが“自分の世界”を通して聞いているという、ごく自然な人間の姿です。
だからこそ、
伝わらなかったときに、
「なぜ聞いてくれないのか」と人を責めるのではなく、
どんな世界で、その言葉が受け取られたのかに目を向けてみる。
そこから、対話は始まります。
朝礼は、
一方的に伝える場ではなく、
お互いの受け止め方をそっと揃えていく時間にすることができます。
絵本という“共通の物語”を真ん中に置くことで、
自分の見方に気づき、
相手の見方に耳を傾ける。
そんな静かな対話が、生まれていきます。
「伝えるより聞く」。
この姿勢を、今日の朝礼から。
次回もまた、
朝の15分から始まるマネジメントのヒントをお届けします。
最後までありがとうございました。