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【今回のテーマ】 対話の質を上げて、理解を深める
ビジョンやミッションの理解を深めるためには、対話の質を上げることが大切です。
毎日の朝礼も実は対話に変えることができます。
情報伝達に終わってしまいがち。
誰が何を考えているのかわからない。
話す人は決まっていて、聞く側はうなずくだけ。
「対話が大事」ということはわかってるけど、実際には何を話せばいいのか分からない——
そんな声を、これまで多く聞いてきました。
対話は、集まれば自然に生まれるものではありません。
良質な対話には、良質な“話題”が必要です。
しかもそれは、誰もが身構えず、自分の考えを安心して差し出せる話題であること。
さらに、対話が深まるためには、話題や相手に関心をもつ「問い」も必要です。
私は、その入口として「絵本」は、とても相性の良いツールと考えています。
今日のニュースレターが、みなさまの組織の対話のヒントになれば嬉しく思います。
対話は「知覚」
対話はとても重要です。
コミュニケーションは、ただの情報伝達ではなく「知覚」であり、
双方向の対話を通じてのみ、成果を出すからです。
そうした関係性に
いきなり「対話の時間を!」と持ち込んでも、
その意味に必要性を感じないかもしれないし、
いざ、その場が設けられたとしても、
「何を話したらいいの?」とうまくいかないことのほうが多いものです。
1on1が苦痛という心理を生むのも、そうした「知覚」を無視できないことの表れでもあります。
対話って、双方の意思が大切なのです。

見えない対立
表面上ではわからなくても、
心の中が対立する場面で生まれる話題には、
大きく二つの向きがあると感じています。
一つは、アウトサイドイン。
相手や状況に原因を求め、
「なぜ分かってくれないのか」
「向こうが変わるべきだ」
と考える、他責傾向の話題です。
この向きで語られると、対話は説得や主張になり、分断が深まりやすくなります。
もう一つは、インサイドアウト。
「自分はちゃんと相手を理解できているのか?」
「自分は偏っていないか?」
「共通項を探せたら。。。」
と、自らを振り返り、相手を理解しようとする話題です。
ここではじめて、対話は理解と関係性の再構築へと向かいます。
どちらも、わかりあえなさという知覚を持っていたとしても、
精神的な成熟さも相まって、
どちらの向きで語られるかによって、
それが対話になるか、対立のまま終わるかは、大きく変わります。
誰かのせいより、絵本を仕組みに入れてみる。
問題は、多くの職場が
「インサイドアウトで話したい」と思いながら、
それができない原因を「個人の資質」にしてしまいやすい。
そのための話題の設計・・つまり、仕組みを持っていないのです。
そこで私は、あえて「絵本」を使うという方法を選びました。
絵本は、この辺りがとても紳士淑女的に働きます。
絵本の力
しかも、絵本はわかりやすい。
同じ絵を見て、物語を、同じ場で聞く。
専門知識も、役職も関係ありません。
「え、話題ってこれ?」
「この絵本の感想ってこと?」
そんな身構えることのない軽さが、場の緊張をほどいてくれます。
正しい、間違ってるの解釈を持たずに、対話できます。

さらにいうなら、
絵本一冊一冊には、必ずマネジメントの核となるコンセプトが含まれています。
そのコンセプトは、複数見ることができる絵本もあります。
こんな面白いことが絵本ではできるのです。
この絵本はどんなマネジメントコンセプトがあるのかを探し出したり、
自分の知覚を言葉にし合ったり、
このプロセスを持つのです。
面白い話題となることでしょう。
対話で互いを理解する
拙著『絵本はマネジメントの教科書』でも書きましたが、
とても幸せで楽しい会社員時代を過ごしました。
当時、務めていた会社は、朝礼を大切な習慣としていました。
創業者が社員に残した『私と論語』の本を読み、当番が感想を述べる。
本当に驚くほどシンプルなことでしたが、
上司の考え、同僚の考え、部下の考えが、少しずつ見えるようになります。
論語が優れていたから——
それも確かにあるでしょう。
でも本質は、それぞれの考えが可視化されるという安心感だったのだと、今は思います。
人は、見えないものに不安や恐怖を感じます。
何を考えているかわからない人を、心から信頼することはできません。
だからこそ、対話は「互いを知ること」ための大切な機会なのです。
朝礼サイズの話題として
2026年、私は、
対話の話題を絵本×マネジメントで!お届けするという取り組みを
朝礼サイズにしてみようと挑戦することにしました。
朝の15分のお役に立てたらという思いです。
まずは、3か月間。
この3か月という期間は、
朝礼が一過性の取り組みではなく、
職場の文化として根づき始める最小単位だと考えているからです。
朝礼で、互いの考えが少しずつ見えるようになる。
それが、安心と信頼を育て、
良質な対話の土台になっていく。
タイトルは、
「変わる朝礼スピーチ」
朝の15分で考えが揃う、
すぐに使える 絵本×マネジメントの実践ノート
応援していただけたら、幸せです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
