この記事の目次
今日の、チームが動く ビジュアルナラティブワーク〜一人ひとりが強くなるマネジメントレッスン〜
【今回のテーマ】 ビジョンには“名前”が必要です
~『ちいさなゆめがあったなら』が教える未来像の描き方
ビジョンとは、組織がどんな未来をつくりたいのかを映し出す“未来像”です。
ところが多くの企業で、ビジョンは文章として存在するだけで、
社員一人ひとりが自分を投影できるまでの言葉になっていないように見受けます。
私たちの未来像が、自分の未来と重なり、
情景として思い描くことができるからこそ、
人は自信をもって元気に、今日の一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
今日は、絵本『ちいさなゆめがあったなら』を手がかりに、
未来像を“名づける”という視点から、ビジョンを共通言語に変えるヒントをお届けします。
ビジュアルナラティブの面白さを体験してください。
■ ビジョンは“未来像を映す鏡”
企業経営の核となるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)。
この中でも、
ビジョンが社員一人ひとりにどのような意味をもたらせているのかということは、
組織の熱量を大きく左右します。
抽象的すぎるビジョンは、どれだけ立派でも現場には届きません。
前回触れた「理念を情景で理解する」という視点は、
ビジョンにもそのまま当てはまります。
未来像が情景として想起できると、人はそこに自分を重ねられるようになります。
■ 絵本が教えてくれる“名づける未来”
未来像を情景として描き直すヒントが、
絵本『ちいさなゆめがあったなら』の中にあります。
― ちいさな おかが あったなら
あそこ と なまえを つけましょう。 ―
物語の少女は、自分の描く小さな夢に、一つずつ名前をつけていきます。
●「ちいさなおにわ」は「まるごと」。
花も葉も根も種も、全部が自分の栄養だから。
●「ちいさな池」は「ふしぎ」。
水の上と下、どちらにも美しい世界が広がっているから。
●「ちいさなふね」は「たからもの」。
心がきらきらする冒険へ連れて行ってくれるから。
●「ちいさないす」は「ちからもち」。
疲れたときにそっと受け止め、友だちを待つ時間を支えてくれるから。
少女の名づけは、夢の世界を具体的な未来像に変換し、
それを誰もが一瞬で思い描けるシンプルな名前へと結晶させたものです。
言葉と絵が重なることで、共通言語が磨かれていきます。

■ ビジョンにも“名前”が必要です
夢を一言で語るのは難しいですが、
一言で想起できる言葉は確かにあります。
この絵本が教えてくれるのは、未来像に名前を与えることの力です。
Tシャツにプリントしたくなるほど短くて、
強烈で、フィット感のある言葉は、
人の心を動かします。
多くの企業では、ビジョンが文章のまま存在していますが、
本来ビジョンは「名づけられた未来像」なのかもしれません。
社員が自分ごととして語れるビジョンは、
情景として思い浮かぶ言葉でできています。
■ ”ちいさなゆめ”の総和が、企業の未来になる
社員がビジョンから見出す「ちいさなゆめ」の総和こそが、
企業の未来を形づくります。
その夢をさまざまな場面の情景として描き直し、
意味ある言葉として名づけ直すことで、
共通理解が深まっていく‥これを、ビジュアルナラティブの力として、
絵本×マネジメントの論理を提唱しています。
ビジョンが日々の仕事の中に息づくように、
力のある、実現可能な形のある言葉へと
見直してみませんか?
今回のおススメの絵本は、
オレンジと青の濃淡で描かれ
ちいさな夢の温かさと伸びやかさを優しく現わしています。
未来を考えるときの良き示唆となります。
組織の未来を描くとき、ぜひ“名づける視点”を取り入れてみてください。
ビジョンは、もっと優しく、もっと具体的に、社員の心に届く言葉へ変わっていきます。
『ちいさなゆめがあったなら』書誌情報はこちら
文:ニーナ・レイデン
絵:メリッサ・カストリヨン
翻訳:よしざわ たまき
発売元:工学図書(山烋のえほん)
発行:2024年8月
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