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■ ミッションが浸透しない本当の理由
企業でミッションが浸透しない理由の一つに、
「言葉が難しすぎる」という問題があります。
経営者の深い思いを現わすために、
広義な意味を持つ抽象的な言葉の方が、ぴったりくることがあります。
しかし、そのまま、現場に用いられては、
社員一人一人にフィットしない遠い存在になります。
だから、より語り、より理解を深めることが求められます。
ミッションとは組織の大きな夢を、誰もが思い出せるように「短く名づけた言葉」です。
子どもの頃に「大きくなったら○○になりたい」と口にした瞬間、その夢が一歩前に進みはじめたように、名前のついた夢には、人を動かす力があります。

■ ミッションは “Tシャツに書ける一言” がちょうどいい
Tシャツに書けるほど短いミッションには、三つの働きがあります。
- 覚えられること
- 人に語れること
- 判断に使えること
この三つが揃ったとき、ミッションははじめて“組織の言葉”として機能します。
ミッションを、人に語れるくらいに理解を深めた時、
そこには、物語としての体験、具体的に思い起こせるビジュアルがあるはず。
このビジュアルナラティブのある言葉は、
社員一人ひとりの人生や価値観と重ね合わせやすくなり、
働く意味の再確認にもつながります。
会議の場でも、
「それはミッションに照らすとどうだろう?」
という対話が自然と生まれ、方向性のズレも小さくなります。
■ ミッションは“核だけを残す”短い言葉で
ミッションが短くなるというのは、
経営者の夢を広げて深めることを意味します。
本当に伝えたい核だけが残った言葉なのです。
そのことを、しっかり理解すると、
組織の灯台としてより強く光りはじめます。
短さは妥協ではなく、磨き上げた先に生まれる“本質”です。
以前に、
「うちの理念って、ありきたりでしょう。どこかの企業の使ってそうな理念で・・」と
社員さんが話しているのを聞いたことがあります。
それは、想像力を鍛えてほしいというもの。
真の意味を理解していくために
ビジュアルナラティブの力で言葉を立体的にしていきましょう。
■ ミッションの次に必要なのは「未来像(ビジョン)」
こうしてミッションが整うと、
次に必要なのは「未来像(ビジョン)」です。
ミッションという“夢の名前”が決まったら、
その夢をどんな情景で共有するのかが大切になります。
社員一人ひとりが、自分自身を投影できる未来像を描けるかどうか。
この点が、組織の熱量に大きく影響します。
■ 未来像を“情景”として描くために
未来像をどう情景化し、どう共通言語として育てていくか。
このテーマについて、絵本の知恵を借りて、
次回お届けします。
次回は12月8日。
いよいよ2025年も残すところわずかです。
元気に過ごしましょう。