この記事の目次
絵本×マネジメントギャラリーの目的
2026年1月から続けている連載「絵本×マネジメントギャラリー」も残り3冊となりました。
働く人と会社が繋がる組織づくりの仕事をして20年。
組織が成果を上げていくためのマネジメントを、
役職や立場に関係なく、自分ゴトとして全員が「学ぶ」ことは、
簡単そうにみえて難しいと感じてきました。
本質的で、しかも簡単な学び。。それを模索し続けている期間です。
この「学ぶ」とは、なんでしょう。
大玉転がしの、一旦動き出すまで最の大きな力が必要な「押し始め」の感覚。
「学び」とは、仕事の知識・技術のことではなく、
組織が動くこと、いい成果を出すことを意味し、時間もパワーもかかります。
私の仕事は、学ぼうとする組織へ変換するための最大静止摩擦力になることで、
組織が自らの動摩擦力でビジョンに向かっていくためのお手伝いをしてきたのだと
改めて感じています。
その「学び」を、時短で、しかも理念を軸とし、誰もがわかりやすく、
共通認識ができるような学びのテクストとして、
この絵本×マネジメントギャラリーで提唱しています。

今日のマネジメントコンセプト
前回、渋沢栄一の『論語と算盤』の絵本を通して、
自分の仕事が、どのように社会に繋がっているかを学ぶ機会を提案しました。
『しごとってなあに?』の絵本の中でも描かれている、
「論語と算盤」という言葉の中にある「と」について。
私「と」仕事
私「と」会社
仕事「と」会社
会社「と」社会
二つを繋げる「と」の先、
社会「と」私
この関係をイメージできると、
私は何のために働いているのか、
なぜ、この仕事をしたいと思ったのか、
より強く信じることができます。
過去のニュースレターでもお伝えした
日本の従業員エンゲージメントが“世界最下位”という事実
社会「と」私の関係性と、
すでに仕事を通して成しているはずの作用(社会変化、お客様からの感謝)を、
もっとシンプルに、具体的に、チームで簡単にイメージすることができる
一冊をご紹介したいと思います。
今回の朝礼絵本は、とても楽しい気分になれることでしょう。
エンゲージメント(自発的貢献意欲)を高める意味を、
理解できるはずです。
今日の絵本
この絵本は過去にもご紹介したことがあります。

『パチパチのほし』
文:小山薫堂
絵:大垣友紀惠
発行:2014/03
出版:千倉書房
小山薫堂さんは、くまモンの生みの親でもあり、
大阪万博で、食を通していのちを考える「EARTH MART」をプロデュースした方です。
これは、ご自身の絵本『いのちのかぞえかた』のお話に繋がると聞いて注目していました。
展示の中でもひときわ目を引くのが、訪れた人たちに人気の「卵のシャンデリア」。なんと、日本人が一生に食べる卵の平均数(約28,000個)を表現しています。これは世界で2番目に多い量なのだそうです。
さらにユニークなのが、体験型のデジタルはかり。商品をのせると、重さではなくその食品の背景にある自然と人の営みの物語がアニメーションによって表示されます。食べ物の「重さ」ではなくいのちの「重さ」を感じる体験です。(EXPO2026公式ホームページ EARTH MART より引用)
「人間一人のいのちを紡ぐ為に、どれだけの他のいのちや自然の助けが必要なのか?」
(EXPO2026公式ホームページ EARTH MART より引用)
千倉書房さんとのタッグで生み出されている絵本たち。
その中でも、マネジメントとは何?をとても分かりやすく紹介している
『パチパチのほし』が今日の絵本です。
【絵本の特徴】
地球をあっさりと征服してしまった 手の大きな宇宙人。大人も、子供も、なぜか彼にありがとうを言いたくなるのでした。
(千倉書房HPより引用 https://www.chikura.co.jp/category/select/pid/936 )
最初、この絵本に出会った時は、
「ナメンナヨ」とか「かつあげ」とか、
こんな強烈な言葉って、
子どもたちにふさわしいの?
なんて、さも良識的な大人のフリをして、斜めから見ていました。
ですが、読めば読むほどに感動していきました。
この絵本にも、マネジメントコンセプトがたくさん含まれています。
仕事にも、人生にも効く「問い」を多く含むという意味です。
今日の問い
「お金って何だろう」
「幸せって何だろう」
「人間が生きていけるのは○○のお蔭」
などなど、
われわれの最適解を見つけるWordが立ちあがってきます。
その中で、今回、
「働くってどんな意味をもつの?」
「私たちの仕事の成果が見えたとしたら‥?」
この二つの問いから、
私と社会の繋がりや、
組織のエンゲージメントについて、
みなさんに感じてもらえたらと考え、ご提案しています。
私たちの仕事も、こうやって社会に変化をもたらしているのですから。

まとめ
「もう、マネジメントって終わりました。そんなこと考えなくてもいい」
なんておっしゃっていたご婦人が、
「マネジメントは私に一番必要でした」
「あ、これなら、私にもできる」
と言い換えてくれたほど。
読了後の朝礼が明るく元気になる絵本です。
ちなみに『いのちのかぞえかた』はこちらの絵本です。
EXPOのHPからでも見ることができる展示の意味が、
心に響いてきます。

私たちのパチパチは、
誰の心に響くのでしょうか?
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
この後、ラスト2冊をお楽しみください。
最後に、配信が予定日より遅れましたことを
お詫び申し上げます。
mihoko