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【絵本に学ぶ仕事術®メルマガ】2017年10月28日号


今月のエッセイは、2017年10月に中小企業応援マガジンBisNaviへ寄稿したものです。タイムリーな情報がありますので、ご覧ください。
キラキラとした職場のコミュニケーションになることを願い綴っています。


☆ こうえんで4つのお話


こうえんで4つのお話

北九州市の教育委員会から2020年からの教育改革で、
何が変わるかというお知らせのプリントが家庭に配られています。市内の小中学校のお子さんがいらっしゃるご家庭はご覧になったことではないでしょうか?

その改革は、
日本人特有の「右ならえ」や「自分基準」からの脱却を
国として行うというものです。

 

 

ゆとり・・ということばが出来た教育要項とずいぶんと違ったものです。
その制度に従って、日本人が出来上がる・・・少し怖い気がしています。

そのプリントに

「答えが一つではない課題に、子ども達が道徳的に向き合い、考え、議論する」

の一文があります。

この教育を受けた未来を担う子どもたちと
古い同質の中にいる私たちは、
どのようにコミュニケーションを取り、協働するのでしょう。

このままだと、優秀なこどもたちは、日本で働くより海外を選ぶようになり、中小企業はさらに人で苦労することにはならないでしょうか・・

きっと、新しい教育を受けたこどもたちの選択として、
「どんな人が集まっている組織なの?」
「そこに自分の成長を感じるか?そこに未来はあるか?」
を考える人が圧倒的に多くなると思いますし、

「それは、私がやるべきことだろうか?」と思って入ってくる新入社員が増える・・・ということかもしれませんね。

そうした、若い力と、私たちのギャップを埋めて行く
「対話の力」
これを今、私たちが企業の中で養っておく必要があるのです。

ベネッセのHP、2020年教育改革の資料には

興味深い数字があります。

○2011年にアメリカの小学校に入学したこどもの65%は今は存在しない職業に就く(ニューヨーク市立大学大学院センター教授 キャシー・デビットソン)

○2020年、約1/3の企業が外国人留学生を採用。特に1,000人以上の企業では2社に1社とその割合は増加する(出典:ディスコキャリアサーチ「外国人社員の採用に関する企業調査」(2013年8-9月))

○日本の現小学4年生が22世紀を迎える確率は35.3%(※国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成29年推計よりベネッセ計算)

こうした教育改革で、準備しなければならないのは、私たち大人の意識。
私は、2020年教育改革は、大人の意識改革
だと思うのです。

このこどもたちが大人になり一緒に働くまでの間に、
企業の中でこれらの力をつけておかなければ、
尊敬される大人として見てもらうに値しないのではないかと考えます。

だから、そのトレーニングが必要!!!
その中で、今教育委員会が目指す
『主体的な学び』『対話的な学び』『深い学び』のためには
絵本は効果的なチームビルディングです。


ご紹介する絵本は、こうえんで4つのお話。

作者のアンソニー・ブラウンの絵本は哲学的道徳的なものが多く、
深い学びには最適な作家です。

お話は、

公園で犬の散歩をするためにやってきた二組みの親子の物語。
価値観も育ち方など違う背景を持つ4人は、
同じ時間同じ目的で同じ場所で過ごします。

そこで感じ方の違いをそれぞれの言葉で表現しています。

まさに、この絵本の公園は職場。
その職場で全く違う背景を持つ人が同じ目的目標を持ち仕事をしていること、互いの理解で過ごす時間の質は上がってくること。
一人一人違う拝見があること。

AIより、人の力だ!
人が支えている!と、力強く言わなければならない時代はもうすぐそこです。

この一冊が社内の対話力を高めるためにあることに気がついてもらえ、
2020年の教育改革ならぬ、大人意識改革を、
今から準備してほしいと、職場の話を聞くたびに願う私がいる。

あなたは、ひとり一人に自分とは違う考えや背景があることを認められますか?

作・絵: アンソニー・ブラウン
訳: 久山 太市
出版社: 評論社

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キラキラ社員のプログラム絵本ガイド
ES/CS改善 アドバイザー
有限会社ウーヴル代表取締役
三宅美穂子
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