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絵本マネジメント 組織開発人財教育パートナー養成講座
受講者インタビュー vol.2

絵本という優れた素材を使って
みんながマネジメントを学べる社会に

プロフィール

学校法人北邦学園
理事長
佐賀 のり子(さが・のりこ)さん

保育科を卒業後、5年間の会社員生活を経て、父が設立した学校法人北邦学園に入職。2012年、理事長に就任。北海道で5つの認定こども園を運営している。絵本コンシェルジュ、保護者や保育者向けの絵本講座など幅広く絵本にまつわる活動を展開。
2024年1月から、組織開発人財教育パートナー養成講座を受講中。

[インタビュー実施日:2024年6月]

自分の経験を活かして、さらにお役に立つために

三宅さん

三宅さん

今日はよろしくお願いします。まずは、この養成講座を受けようと思った動機からお話いただけますか。

佐賀さん

佐賀さん

私は学校法人の経営をしていまして、三宅さんに人財育成顧問として入ってもらっています。その中で絵本のワークを取り入れ、職員と一緒にマネジメントについて学んできました。これまでも人財育成は事業継続の重要事項として継続してきましたが、この取り組みを通して、人を育てるのはとてもやりがいがある素晴らしい仕事だと改めて感じています。

これまで学んできた絵本の知識や、組織を経営してきた経験も活かせるかもしれないと考え、養成講座に興味を持ちました。うちの園はもちろんですが、同じようにいろいろなお困りごとを抱えている経営者の友人がたくさんいるので、お手伝いができたらいいなという気持ちと、自分の可能性も試してみたい気持ちもあって、受講しました。

三宅さん

三宅さん

ありがとうございます。佐賀さんは毎月、札幌から北九州まで通ってくださっています。大変ではないですか?

佐賀さん

佐賀さん

そうですね。大変さはありますが、やりがいのほうが大きいです。自分自身が経営者をしてきて、わかっていると思い込んでいた部分もあったのですが、今回の学びで気づいたことがたくさんありました。理論的にしっかり学ぶ必要性を感じましたね。

クライアントさんと関わっていると、困っていることや疑問が出てくるのですが養成講座で学んだ内容がすぐに解決に役立つので、とても助かっています。

三宅さん

三宅さん

養成講座では実践編のワークに入ったところですね。講座の内容に対してどんな印象を持ちましたか。

佐賀さん

佐賀さん

プログラムを顧客として受ける立場と、自分が実際に提供する立場では、捉え方や責任感、覚悟も違ってきます。きちんと学ぼうという気持ちになりますし、改めてワークが本当によくできているなぁと感じています。

この講座はワークが魅力だと思うのですけども、実際に体験してみて、ワークの他にも重要なことがたくさんあるとわかりました。ワークだけ使って何とかしようとするのではなくて、企業と伴走していくためのツールとして活用することが大事なのだと思います。

三宅さん

三宅さん

受講料も含めて入会の条件が結構厳しかったと思いますが、その辺りはいかがでしたか。

佐賀さん

佐賀さん

プログラムを提供できるクライアントさんがいることが入会の条件で、私は幸いご縁があって見つけることができましたので、実践しながら受講をしています。金額的には決して安くはありませんが、正直、私は24時間対応をしてもらっているような感じなので、内容的には満足しています。

こんなときはどうしたらいいだろうと悩んだときは、三宅さんにメールや電話でいつも相談に乗ってもらっています。しっかりしたサポートがあるので、安心してクライアントさんと向き合えますね。

職場に共通認識が生まれ、仕事を語り合えるツール

三宅さん

三宅さん

養成講座は、ワンクールの16回プラス8回の全部で24回。月1回なので2年間かかりますが、24冊のプログラムを毎回使ってもらえるようにして、最終的には24回目で全てを譲渡するようにしています。プログラムに対する期待についてお話いただけますか。

佐賀さん

佐賀さん

私はもともと絵本が大好きで、絵本を使った活動をしてきましたが、やっぱりそこにワークが入ってくると全く効果が違います。ワークがあることによって、ただ絵本の感想を伝え合うだけでなく、仕事の話ができるツールになる。そこがこのプログラムのとても優れている点だと思います。

うちの園の取り組みで成果を実感しているので、いろいろな企業さまのお手伝いできる機会があればいいなと思っています。

三宅さん

三宅さん

佐賀さんが経営している園の事例は、私の著書『絵本はマネジメントの教科書』の中でも、たくさん書かせていただきました。プログラムを受けている先生方からは、どんな反応がありますか。

佐賀さん

佐賀さん

先生たちはみんな楽しんで参加しています。新卒の先生が「この場があってよかった」と言ってくれたのはうれしかったですね。以前は、先生たちに管理職をお願いすると嫌がられていたのですが、最近では快く引き受けてくれるようになりました。いろんな面で変化が起きています。

今は「七つの習慣」も勉強しているのですが、「七つの習慣」に出てくる言葉が職場の中で飛び交うようになってきたんですよ。みんながマネジメントを身近に感じられるようになって、すごいなと思っています。

養成講座の学びが、自分と組織の成長に活かされる

三宅さん

三宅さん

こうした活動を世の中に仕掛けていこうという三宅に対して、何かコメントをいただけるとありがたいです(笑)。

佐賀さん

佐賀さん

はい(笑)。プログラム取り入れると、組織の内部を開示することになるじゃないですか。外部の人に恥ずかしい部分や、あまり見せたくない部分も見せることになるかもしれないので、とても勇気がいることなんですよね。

事前に三宅さんとじっくり話し合い、私の話を聞いてもらい、プログラムについて詳しい説明もしていただきました。お付き合いしていく中で信頼できる方だと確信したので、導入を決めたんです。

実際に入ってもらってからも、誠実に真摯に取り組んでいただいて、組織や先生たちの成長を一緒に喜び合える関係です。私が落ち込んでいるときは慰めてくれて、本当に頼りになります。三宅さんは、いいものはいい、ダメなものはダメとはっきり言える方なんですよね。仕事に対する正義感があって、なぁなぁにならない。そういう部分も見習おうと尊敬しています。

三宅さん

三宅さん

もったいないお言葉、ありがとうございます。養成講座を受講した後は、どんな展開を考えていますか。

佐賀さん

佐賀さん

2年間という長い時間をかけて学ぶことになるんですけれども、終了したら自信を持ってクライアントさんに向き合えるようになると思います。今も学んでいる最中ですが、すごく気づきがあるんですよ。自分がやってきたことを振り返らざるを得ないので、気づきの感度が高まるというか。クライアントさんと接していても、経営者としてこんな部分が必要なんだなと思ったり、自分自身と組織の成長に活かされている実感があります。

養成講座をきっちり学んでもっと自信持てるようになったら、本当に困りごとを抱えている方たちの力になっていきたいです。教育機関として、子どもたちだけじゃなく、大人の方とも一緒に学べるような機会をつくれるといいなと思っています。

絵本の力を使って、働く人たちを支えていきたい

三宅さん

三宅さん

佐賀さんは、「一般社団法人マネジメントクロス絵本」の理事としても活動されています。絵本をマネジメントの教科書として社会に広げていくことを目指し、一緒に動いていこうという同志でもあるんですよね。

佐賀さん

佐賀さん

マネジメントを絵本で学ぶという考え方を、一般の社会に広めていくことに、私もぜひ関わっていきたいです。どんな職種や立場であっても、働く人たちはいろんな悩みがあるんですよね。わかりやすく優れた教材として絵本が役立つと思いますし、絵本の力を信じている私にとって、伝える喜びもあります。

三宅さん

三宅さん

いろんな企業さまの休憩室とか職場のデスク周りとかに絵本が置いてあって、困ったときはちょっと手に取って、心を落ち着けたり、関係性を見直したり、哲学に触れたり。基本を思い出したかったら、絵本を見るみたいな環境ができたらいいなと思います。

佐賀さん

佐賀さん

言葉だけじゃなくて絵の力もあるし、皆さんが同じイメージを共有できる。とてもいい素材ですよね。

三宅さん

三宅さん

一緒にそんな世の中をつくっていきたいですね。ぜひお力を貸してください。

佐賀さん

佐賀さん

絵本を通していろんなことに気づき、職場で共有することによって、全員でマネジメントができるようになる。そんな社会になったら、もっとみんなが楽しく働けると思っています。ぜひ実現していきたいですね!