メニュー 閉じる

絵本マネジメント 組織開発人財教育パートナー養成講座
受講者インタビュー vol.1

全社員と会社の課題を共有し、
組織風土改革をさらに進めるために

プロフィール

富士電機株式会社
インダストリー事業本部 フィールドサービス統括部 人財育成室 人財開発グループ
柳 彩(やなぎ・あや)さん

中途採用で富士電機の子会社に入社し、新卒採用や若手社員への教育を担当。
富士電機へ転籍し、社長室で4年ほど社内広報に従事した後、第一子の育休復帰と同時に現在の部署へ異動。2022年に第二子の育休から現職復帰し、現在に至る。
2024年1月から、組織開発人財教育パートナー養成講座を受講中。

[インタビュー実施日:2024年6月]

絵本×マネジメントのキーワードに惹かれて

三宅さん

三宅さん

こんにちは。彩さんとのご縁は、私の著書『絵本はマネジメントの教科書』を書店で見つけてくれたことが始まりですよね。まず、本に興味を持ったいきさつからお話いただいてもいいですか。

柳さん

柳さん

はい。私は富士電機のフィールドサービス統括部人財育成室に所属し、統括部内の主にビジネススキル系研修の企画・運営を担当しています。当統括部では2018年度から組織風土改革を行ってきました。この改革をさらに浸透させていくために、ドラッカーの考えに基づいたソリューションサービス研修を担当したり、さらに学びを深める情報をメルマガにして社員に配信したりしてきました。

昨年8月、このメルマガの参考資料とするため、本屋さんでドラッカーやマネジメント系の本を探していたとき、見つけたのが『絵本はマネジメントの教科書』です。タイトルに惹かれて思わず手に取りました。私には7歳と3歳の子どもがいて、上の子が生まれた頃からずっと絵本を読んできました。私が小さい頃も絵本を読んでいましたが、大人になって見返してみると新しい気づきがあって、すごくおもしろいですよね。これってビジネスにも使えるかも…と思った節があったので、「絵本×マネジメント」というキーワードにすごく興味を持ちました。

三宅さん

三宅さん

うれしい!ありがとうございます。それで、彩さんがインスタグラムに本の感想を投稿したのを、たまたま私が見つけて(笑)。お礼のメッセージを送ったところからのお付き合いです。実際に本を読んでみて、いかがでしたか。

柳さん

柳さん

絵本をマネジメントに活用することによって、現場で働く方たちが「ほんのちょっとの」力を出すことで職場が変わっていく様子がすごくよくわかりました。この本は自分の部署の人たちにも読んでほしいと思い、まず人財育成室のアドバイザー役であり、私のコーチにこの本を読んでもらうことにしました。

どんなところが良かったのか熱く語ったところ、コーチも読んですごく共感してくれて。このプログラムをぜひ取り入れてみたいね、という話になりました。

会社の課題を解決し、自分も成長できる可能性

三宅さん

三宅さん

養成講座の検討にあたって、オンラインで彩さんとコーチの方と3人でお話しましたよね。あのとき、「もっと早くそれを聞きたかった!」と言われたのが印象に残っています。

柳さん

柳さん

「課題の共有」の話ですよね。私たちの統括部では2018年度から組織風土改革を進めており、部長以上は課題の共有ができているのですが、一般社員層まで共有できてない。だから、今までやってきた研修の成果が思ったよりも出ていない…。未穂子さんの言葉でそれがわかって、2人とも腹落ちしました。やはり、一番人数が多い一般社員と「課題の共有」をしてくことが大事だ、というのは本当にいい気づきでした。

三宅さん

三宅さん

本の中でも、絵本とマネジメントの関係性を語る前に、「マネジメントとは何か」をお伝えしています。課題の「見える化」にも力を入れて書いたくらい、全員が共通の課題認識を持つことが大事だと思っています。そこに共感していただき、ありがとうございます。 養成講座を受講しようと思ったきっかけについて教えていただけますか。

柳さん

柳さん

未穂子さんの本にある「現場の方々」というのは、私たちの会社では一般社員にあたります。当統括部には1,700名ほどの社員がいますが、そのなかには派遣、ビジネスパートナー、入ってきたばかりの新人もいます。多様でたくさんの人たちが、会社の今の課題を知らない。うっすら気づいていたとしても、共通言語で通じ合える「見える化」まではできていません。養成講座を受けて社内にプログラムを導入すれば、こうした会社の課題を解決できると思いました。

それから、自分自身の知識を高めて、力をつけたいという気持ちも大きかったですね。私は中途入社で、当統括部の大多数を占めるエンジニアのように高い専門技術もありません。どの範囲も卒なくこなせるジェネラリストではなく、何か特技を持つジェネラリストになりたい。それはどの分野なのか。人財育成の分野なのか…と自問していときに『絵本はマネジメントの教科書』と出会い、この道でやっていきたいと強く思えるようになりました。

講座を受けるために、熱意を込めて会社にプレゼン

三宅さん

三宅さん

私は長年、このプログラムを使って企業研修をしてきましたが、養成講座は初めての試みでした。まだ見えないものに対して、彩さんがどうやって会社に提案し、許可をもらえたのか、ぜひお聞きしたいです。

柳さん

柳さん

私は1年間、メルマガを通じて意識改革をしてくための情報発信をしてきたのですが、管理職や研修を受けた社員には共感してもらえても、研修を受講していない一般社員の多くには浸透していないと感じていました。ちょうど、次のアクションが必要だと考えていた時期でした。

養成講座のことを知って、外部講師に来てもらうより、社内事情をよく知っている自分がメインで動き、直にアプローチすれば効果が出やすいのではないか、と思いました。今の会社の課題を解決するなら、このプログラムしかないと確信しました。

まずは自分の考えをパワーポイントにまとめ、コーチにプレゼンし、さまざまなアドバイスをもらいました。そして課長と部長に話をしたところ、「アプローチの一つとしてやってみてもいいのではないか」と認めてくれたのです。課長も部長も今まで私が取り組んできたことを知っていましたし、チャレンジする気持ちを大事にしてくれる上司たちなので、背中を押してもらえました。

三宅さん

三宅さん

私はその話を聞いたとき、なんて素晴らしい会社なんだと思いました。チャレンジを後押しする会社の風土が出来上がっているのですね。

柳さん

柳さん

2018年度から組織が大きく変革してきたなかで、部長職や課長職の意識が変わってきたこともあると思います。以前は保守的な面もありましたが、企業価値を創造していくために新しい事業をしなければいけない、今のやり方だけではダメだ、という思いが強かったからこそ、今回のチャレンジへのハードルが低くなったと私は感じています。

学ぶ楽しさが深まり、周囲にも広がるプログラム

三宅さん

三宅さん

養成講座のプログラムが4回終わって、基本編から実践編のワークに入ってきたところですが、実際に受けてみていかがですか。

柳さん

柳さん

改めて体系的に組織開発や人財教育について学べたことが大きかったですね。学びを部署の中でも共有し、さまざまな経験をしてきたメンバーと一緒に学ぶことで、グループ全体の意識も上がってきたと思います。

三宅さん

三宅さん

毎回受講後に出している宿題にも、すごく熱心に取り組んでいただいています。課題図書の一つ「人材版伊藤レポート※」は、皆さんで学ぶ機会になったと聞き、とてもありがたいです。

柳さん

柳さん

「人材版伊藤レポート」は各自で読むよりも、勉強会で意見交換をしたほうが学びも深くなると考えました。キャリアの浅い後輩は語句を調べてくれ、それが共通認識となったり、コーチや課長が話してくれる経験談が学びになったり、かなり深く掘り下げられました。

その後、コーチが統括部長に「人材版伊藤レポート」を渡して読んでもらったら、「これを課長以上全員に読ませましょう」ということになりました。読んだ感想を共有し、いろいろな視点に気づかれたそうです。

三宅さん

三宅さん

学びがどんどん広がって、実践に活かされていくのは素晴らしいですね。

柳さん

柳さん

この年齢になって、学ぶことがこんなに楽しいとは思いませんでした。自分がやりたいことが明確になってきて、インプットすればするほどアウトプットが充実することを実感できたのも、養成講座のすごいメリットだと思います。

三宅さん

三宅さん

これからの期待を聞かせていただけますか。

柳さん

柳さん

未穂子さんが創り上げてきたプログラムを大事にして、トライアンドエラーで実践していこうと思います。組織が良い方向に向かうように、少しずつ仲間を増やして取り組んでいきたいですね。一般社員の気持ちを「ほんのちょっと」でも持ち上げていけたらいいな、と思っています。

三宅さん

三宅さん

全ての社員さんにメソッドが届くようになるといいですね。今後、実際にスタートすれば、もっと多くの気づきがあると思います。彩さんから、また続きのお話を聞かせていただけることを楽しみにしています。今日はありがとうございました。