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組織に生きる理念にするのは、わたしたち~ニュースレターから

「理念はあるけれど、現場には浸透していない」——。
この声は、多くの企業から耳にします。
毎日の復唱によって、言葉としては覚えている(わかっている)けれど、
その捉え方は千差万別だったりします。
この場合は、まだ、存在はそこにあるというように思えますが、
果たしてそれを浸透と呼ぶことはできるのでしょうか・・・

理念が「掲げただけ」になっていない?
 額縁やホームページに美しい言葉が並んでいても、
 現場の会話や意思決定に結びついていなければ意味をなしません。
 
理念を学ぶ機会が研修や式典などの“一時的イベント”にとどまっていない?  
 理念は一度聞いて理解するものではなく、
 繰り返し触れ、問い直し、自分ごとにすることでようやく     
 一人一人の心に宿されていいきます。

理念について語るのは、経営層や人事部門だけに限られてしまっていない?
 理念は全員のものであり、全員がその働きや意味を語れる状態になって
 初めて“生きた理念”になります。

では、理念を日常に落とし込むにはどうすればよいのでしょうか。
ビジュアルナラティブワークの中で重視しているのは次のステップです。

1.感情で理解する
理念を理屈として覚えるのではなく、物語や体験を通して“腹落ち”させること。
絵本を使うことで、登場人物の感情を追体験しながら、理念に込められた意味を自分事にして理解できます。


2.多様な意見を受け入れ、思考の幅を広げる。
複数人のチームメンバーと一つの体験(絵本を追体験)することで、
実にその受け止め方は個性豊かなだと知ることができるため、
自分の思考の幅を広げることができます。


3.対話で定着させる
「この物語の登場人物の選択は、私たちの理念で言うと何を意味するのか?」
「自分の現場ならどう行動するか?」
繰り返しの問いを経て、
まず、‟私はこう思う”そして、‟あなたの意見は?”へ、
さらに、‟われわれはどうする?”まで対話を重ね、
一人ひとりの具体的な行動として、‟そのために私はこうする!”に、
変換される対話を深められます。
理念が示していることを「われわれの定義」として言葉を編んでいくことが楽しくなります。

4.判断基準を合わせる
繰り返し対話を積み重ねることで、チーム全体に共通の“ものさし”が育ちます。
それは、意思決定のスピードが上がり、迷いが減り、信頼感が深まること。
理念が日常の中で自然に機能し始める瞬間です。

5.繰り返し行うために、絵本を用いてみる。
導入前は「理念はあるが会議が噛み合わない」「メンバーの方向性がバラバラ」という課題がよく見られます。しかし導入後は、対話の深まりと共に共通言語が生まれ、チームが迷いなく同じ方向に動き出します。

あくまでも対話の中心の話題は、絵本。
絵本の体験なので、心やすい空気があります。
意見を求められても、
「そんなこと言ってはいけないんじゃないか」や、
「まだ自分はそんな立場ではない」や、
「何か言って、失態をしてはいけない」など、
発言に対する恐れを感じなくていいからです。

ひとそれぞれの捉え方をもった絵本の世界を一旦通した意見から、
リアルな職場の課題「われわれは?」について話し合います。
そこで生じる比較は絵本の世界。
恐れることがなくなります。

「何か意見を!」と求めても、誰も反応しない・・・の空気から
主体的に仕事に取り組む組織にしたいからこそ、
日常の対話のスタイルを変える必要があります。

注意することは、ただの楽しい絵本の時間にしないこと。
絵本から、私たちの仕事に必要なマネジメントのコンセプトに沿って進めます。

対話をガイドする役がいないと、進行は絵本の話で大盛り上がり。私たちが行うべきことまでたどり着かなかった!となります。

ガイドについては、また詳しくお伝えしていきますが、
ウーヴルでは、ガイド役教育をはじめとする人財教育の内製化サポートを行っています。

① 教育のしくみの改善サポート
② 自走する教育プログラム(絵本に学ぶ仕事術)でサポート
③ 教育担当者のための養成講座でサポート

理念は、掲げるだけでは意味がありません。
理念を“生きる”ものに変えたとき、組織の根が太くなり、成果や成長に直結します。

Posted in お知らせ, キラキラ社員のプログラム, メルマガ, 寄り添っていこう!2021年9月~

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